東京オリンピックで活躍しています🎥

ベアリスランニングクラブの皆様

ご存じのように
クラブ事務局長の小林先生が
オリンピックの陸上の審判を
つとめました。
今週の練習時にも報告をするそうですが、
時間的に難しいため
小林先生ご自身の報告書を皆さんに送付します。
貴重な体験をしてきた小林先生に拍手。👏👏👏

以下小林先生のコメントです。
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オリンピック審判ミニ報告
2021.8 小林 均

1.派遣日 7 月 27 日(火)~8 月 8 日(日)12 日間
競技審判日 7 月 30 日(金)~8 月 7 日(土)9 日間
8 月 8 日は男子マラソンのみで業務なし
2.担当審判 監察員
(トラック競技で指定された地点に立ち、
選手が内側のコースに入ったか?
バトンをゾーン内で渡したか?オープンコースのレースで縁石の内側に
入ったか?ハードルをきちんと跳んだか?などを監察する係)
3.オリンピックの審判体制について
主催者 IOC
競技部門運営責任 WA(世界陸連)が
ITO(international technical official)20 数名の指導の下に
NTO(national technical official) 約 180 名が担当(私もこの中の一人)
4.おもな日課
起床・朝食 7時頃まで 国立競技場集合・PCR 検体提出 7 時半~8 時
午前の競技担当 9 時~12 時頃 その後ホテルに戻り休憩 夕方の集合 17 時半
夜の競技担当 19 時~22 時半頃 ホテル帰着 23 時半 就寝 1 時前後
5.国内大会と違った点(主なことがら)
・無観客ではあったが、WA はテレビ放映時にどう映るかを強く意識していた。
たとえば 8 月 6 日、7 日の夜の部の審判服装は
Y シャツ、ネクタイ、ハット、ジャケット着用が
求められた(マスクもしているので苦痛)。
またトラック内側に多数設置された電気機器の電源用黒色ケーブルは
緑色の人工芝やオレンジ色のトラック舗装材の切れ端で全て覆って見栄えを良
くした。
審判員は執務時以外競技を陰から覗く事が厳しく禁じられた
(その様子がカメラに写る
と見栄えがよくないため)。
・ルールの適用については、
スポーツエンターテイメントとして視聴者の関心を高く引き付けるた
めなのか、時には疑問を持つような場面があった
(有力選手やチームはなるべく失格にしたくな
い)。
・上記の件は大会運営を公正・円滑に行うためというより、
テレビの視聴率を引上げ IOC やテレビ
会社からの評価を高める事により、
その後の分配金を少しでも獲得したいという思惑が感じられ
た。WA 主催のゴールデンゲームズや世界選手権大会も同様と思われる。
・競技場内のトラック・フィールドエリアには、
大会関係者として選手・審判員の他にテレビ放映
関係者・カメラマン・競技用具の提供会社であるイタリアのモンド社員、
計測業務のオメガ社員、その他の各種機材の担当社員等々、
数えきれない数の人々がそれぞれ動いているので、監察
審判位置の調整に苦労した。
6.その他(個人的なぼやきです)
・昼食と夕食は競技場内で支給されたが、
毎食サンドイッチ、サラダ、ヨーグルト、果物、ショー
トケーキで最後までメニューに変化なく、さすがに食欲が減退した。
・汗の季節。
毎日の洗濯物はシャワーを浴びながら自分の体と一緒に洗い、
すすぎをした。一日2回、結構たいへんな作業となった。

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