第6回ベアリス障がい者ふれあい運動会

3月21日(祝)

2019年3月21日に第6回ベアリス障がい者ふれあい運動会を開催しました。昨年度までは全競技車いすの大会でしたが、今年度は年齢性別、障害の種類やその有無に関係なく、多くの人が同じ競技を行えるように種目を変更した上、屋内(9号館)で開催しました。

今回は全てが団体競技となっており、最初に2つのチームに分かれます。自己紹介をした後にキャプテンを中心にチーム名を決めます。直ぐにチーム名はホワイトキンウウチチームとトイプードルチーム(トイプードルチームは鉢巻をしました)に決まり、競技が開始されました。

最初の競技はフライングディスクです。フライングディスクはフリスビーを4メートル先の3×3の的をめがけて投げて、得点を競うゲームです。それぞれのチーム20人全員が投げ、その合計点で勝ち負けを決めます。視覚障害者は音源などを頼りに投げることもあり、2倍の得点を獲得出来る特別ルールとしました。

最初はホワイトキンウチチームがリードしていましたが、徐々にトイプードルチームが優勢に。視覚障害者の宮城さんが8点を取るなど活躍しましたが、結果はトイプードルチームが63対60で勝利しました。

次は2020年の東京オリンピックパラリンピックの正式種目にもなっているボッチャです。ボッチャは的宛ゲームの一種で、赤と青のチームに分かれて全9球をそれぞれ投げ合います。全て投げ終えて的(白いボール)に一番近いボールを持つチームが勝ちとなります。

トイプードルチームでは障害者だけではなく、幼稚園児もとても良い投球をして、終始ホワイトキンウチチームをリード、3試合行い、2対1で2連勝となりました。

お昼を挟んで午後最初の種目はゴールボールです。ゴールボールも2020年の東京オリンピックパラリンピックの正式種目です。そのルールはネットを挟んで左右のコートに分かれて、ゴールボールと呼ばれる鈴が入ったボールを交互に投げて、相手のゴールラインを突破することで得点が入るゲームです。通常のルールと異なり、ベアリス特別ルールでは、各チーム2人でプレイします。前衛を後衛に分かれて、前衛はアイマスクをし、後衛はアイマスクをして車いすに乗ります。

この競技は音を頼りにボールをブロックするため、競技中は静かにすることが原則です。そのため、声援は自粛せざるをえませんでしたが、競技ではファインプレイが続出。アイマスクをしながらも鈴の音から確実にボールをキャッチする人も。アイマスクの被りが甘く、「見えているじゃないか?」疑惑の競技者もいましたが、とても盛り上がりました。試合の結果は、ホワイトキンウチチームの初勝利となりました。

第4種目は車いすリレーです。この交流会ではお馴染みの種目です。1チーム18人がゴールボールをバトンに車いすに乗ってリレーをします。前半はトイプードルチームが大量にリードしていましたが、最後のアンカーでホワイトキンウチチームが逆転。その結果、通算戦績が2勝2敗になり、勝敗は最終種目の結果次第となりました。

その最終種目は「バケツでポン」です。これはブルーシートをそれぞれのチームが全員で持ちます。審判が最初にそのブルーシートの中にバケツとボールを入れ、スタートの合図でブルーシートを動かし、先にバケツの中にボールを入れることが出来たチームが勝ちとなります。

ルールは単純ですが、やってみるととても難しいのがこの競技。なかなかボールが入らず苦戦しましたが、トイプードルチームが勝利。「泣きのもう1回」で2回戦を行いましたが、そこでもトイプードルチームが勝利したため、総合戦績3勝2敗でトイプードルチームの勝ちとなりました。

当日は気温が20度以上にあがり、とても過ごし良かったため、閉会式と体操を9号館の前の芝生で行いました。山西先生の指導のもと、参加者全員が裸足になり、輪になりながら体操をしました。丸一日一緒に体を動かしたので、もうみんな友達です。笑顔が絶えません。
 

車いすと参加者から離れたくなく、帰るのが嫌だと寂しがる人もいました。

今回の参加者は準備不足とお彼岸と重なってしまった影響もあり減少となりました。ただ、その分参加者個人と交流する時間が増え、障害者やそのサポートする方との話が大変有意義で勉強になりました。山西先生もこのインクルーシブな競技は「本当のスポーツの精神を醸しだしている」とおっしゃいっていました。

東京2020まで2年です。来年度以降もこの活動をすすめ、健常者と障害者がともにスポーツ出来る場を提供していきたいと思います。会員の皆さんも是非参加ください。